Q&Aコーナー「山のお悩みなんでも相談室」〈第3回〉

「尾瀬に行ってみたいのですが・・・」

Q&Aコーナーです。
山にまつわる疑問、
お悩み、道具や技術のこと……
『山仙人』こと
プロガイドの小日向 孝夫 講師がお答えします。

ご質問・ご相談募集中! こちらの投稿フォームからたくさんの投稿お待ちしています。

<相談11>神奈川県 石井 里美さん 46歳 公務員
Q.登山道というのはどういう道のことですか? 登山道以外にも道があるということでしょうか?

<小日向のお答え>
A.登山道というのは、昔から猟師さんや登山者、山小屋の人などが通る道のことを言います。その山に登るのに一番安全で楽な場合がほとんどです。そこには、通常は道案内の表示や木にテープが巻いてあったり、岩にペンキなどのマークがありますが、案内板などが時どき倒れていたり、雪に埋まっていたり、腐っていたり、文字が見えなくなっていたりすることもあります。
登山道以外の道には、バリエーションルートと言い、沢登りや岩壁登攀をしたりする人がつけた道や、獣道や道間違いの跡、木を切る人や山菜取りやキノコ採りをする人たちだけが通る道もあります。これらに間違って入ってしまうのが、道間違い(道迷い)です。道間違いをすると目的の場所には行けないので危険です。
要は登山道は、多くの人が歩くのでハッキリと踏みあとになった道です。それでも時には、両方とも同じ太さということもあります。こういう道の多くは、すぐに狭くなるのでわかります。ですから、おかしいなと思ったらすぐに戻ってください。

<相談12>東京都 小林 美香さん 51歳 主婦
Q.尾瀬に行ってみたいのですが、観光バスのツアーでも行けるんですか?  山に登ったことがなくても行けますか?

<小日向のお答え>
A.尾瀬は尾瀬ヶ原と尾瀬沼と2か所あります。一般的に尾瀬というと、鳩待峠という峠までシャトルバスで行けますので誰でも行けます。そこから1時間の下りで尾瀬ヶ原の一部の「山の鼻」に行けます。ですから、山に登ったことがない人でも行けるのです。ご存知のように、尾瀬ヶ原は木道以外に道がありませんので、道に迷うこともありません。ただし、木道は濡れると滑るので町の靴では歩けません。
つまり、観光バスでもシャトルバスに乗り替えれば誰でも行けるのですが、日帰りだと尾瀬ヶ原にいられる時間が2時間以内しかありません。そうするとゆっくり出来ないし、尾瀬ヶ原全部は回れません。そして問題は、下りてきた道を登らないと帰れないということになります。ですから。高尾山ぐらいの経験は欲しいということになります。
つまり、観光バスでも行けますが、運動靴でも底が滑りにくい物、カッパとお弁当はいるということになります。
出来れば、せっかく行くのなら尾瀬の中にある山小屋に1泊し、尾瀬沼にも行ってほしいと思います。

 <相談13>山梨県 金丸 桂子 25歳 会社員
 Q.星を見るのが好きで、山から見る星に興味があります。夜の山に登るのは無理ですか? 山で星を見るにはどうするのが良いでしょうか

<小日向のお答え>
A.星が見えやすいのは、標高が高ければ高いほど見えやすいのです。つまり日本で一番高い山は富士山なので、富士山がいいということになります。しかしながら、夜に急な山を登るのは危険ですから、ヘッドランプを点けて富士山など手を使わないで登れる山を、ある程度の人数で登るのがいいでしょう。
一般的なのは、昼のうちに登れる星が見えやすい北アルプスなど3000m級の稜線の、森のない山小屋に泊まるのがいいでしょう。そうすれば、晴れていれば一晩中でも星が見られます。でも寒いので、防寒対策は絶対に必要です。

<相談14>神奈川県 中平 陽子さん 62歳 主婦
 Q.ポール購入を悩んでおります。I型がいいのかT型かアドバイスをよろしくお願いします。

<小日向のお答え>
A.T型は1本ですから、駅の階段とか滑りやすい道では使いやすいですが、山では道が斜めでさらに滑りやすいし、1本では下りの時、自分の体重を支えきれません。そして、2本のほうがいいと思って、後でもう1本買うとものすごく使い難くなってっしまいます。
I型は最初から2本1組ですから、応用幅が広いです。ストックは主に下りで効用を発揮しますが、肩幅で下に突くと体全体を安定的に支えられるので、とても楽になります。特に階段や緩い岩場では、抜群の効用を発揮します。登りも足を大きく上げなくてはならない場合や階段などは、両足の脇にストックを突き、両手でグリップを押すと突然体が軽くなり楽になります。
長さは、グリップを持ち、手の肘が直角になる長さが登り。下りは、それを10センチ長くしてください。
他の使い方としては、ツエルトのポールとして使用したり、テーピングテープを使用すればマツバ杖やタンカを作ったりもできます。つまり、T型よりも、I型のほうが使いごたえがあるということになります。


 

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