レポート 初心者登山教室「自然を観察しながら歩こう」

第10回「自然を観察しながら歩こう」

初心者登山教室、12月のテーマは「自然を観察しながら歩こう」でした。
いつもの実地講習にくらべると標高が低かったり、ケーブルカーを利用したり。史跡を巡ったり、落ち葉を拾い集めたり。ゆっくりじっくり自然に目を向けることを楽しみながら歩いてみました。

鎌倉アルプス─湘南平塚教室

12月16日(土)は湘南平塚教室の鎌倉アルプスです。午前9時ちょうどにTさんがお見えになり「本日はおひとりなんですよ」と言うと、「ビックリです」とのこと。ちょうど本日の歩き始めの「大塔の宮」行きのバスが来ていたのですぐに出発。さっそくバスの中から地図の講習を開始しました。Tさんは3回目の参加ですからコンパスの使い方も、地形図の見方もすぐにわかっていただけて良かったです。

歩き始めてすぐに、永福寺(ようふくじ:源頼朝が造った宇治の平等院を模した寺跡。二階堂、阿弥陀堂、薬師堂などの基壇が復元され公開されている)を通り、紅葉谷から登りにかかります。ここ鎌倉は比較的暖かいので、植生のほとんどが常緑広葉樹ですが、この紅葉谷は、珍しく落葉広葉樹のモミジとイチョウが同居していることを説明しました。幸いまだ、紅葉が残っていました。

天園から鎌倉アルプスを北鎌倉方面にさかのぼって歩きます。天気がいいので北鎌倉から来るハイカ―と次々にすれ違いながら進みました。途中、地層が出ているところでは、鎌倉の地形と地層の説明。鎌倉は昔、海底にたまった火山灰などの砂の層が、隆起して出来た砂岩でできた場所なのです。その砂岩を洞窟状に掘ってお墓にした「ヤグラ」の跡を観察しました。中でも一番大きい百八ヤグラを見に行きました。
砂の層は簡単に掘れるから、こうして残っていたのです。そのあと2箇所の展望台から鎌倉アルプスの森林を見ていただきました。常緑広葉樹なので見える景色がほとんど緑だということを説明し確認。鎌倉らしさが良く残る明月谷を経て、横須賀線の線路を渡り、源氏山にも登りました。大仏ハイキングコースで更に極楽寺まで行き、ついでなので、江の電に乗って海まで見てしまいました。​

御岳山から日の出山─TOKYO池袋教室

12月17日(日) 午前9時JR青梅線御嶽駅集合。Hさんがやはり1人に驚いていました。すぐにバスでケーブルカーの山麓「滝本駅」へ。御岳山はケーブルカーで歩かずに登り頂上駅から出発。昨日とは違い、このエリアはほとんど常緑広葉樹はなく、ほとんどが落葉広葉樹林帯です。でも目立つのは針葉樹林(これはすべて2次林、つまり植林された植生)で、自然のものではないことを解っていただきました。ほとんどが生長がはやい杉ですが、植えた時は儲けようと思っていたのでしょうが、外国から安い木材を買うようになってしまった昨今、花粉症の元になっているのです。「とんでもない」と、Hさんは怒っていらっしゃいまいた。

モミジを始め、ほとんど全部の木が落葉してしまっているので、杉の林の中をひたすら歩しました。日の出山頂上は、天気も良くものすごい人でしたが、関東平野も良く見え、筑波山や東京湾、スカイツリーまでも見えました。アスザックのフリーズドライスープを飲みながらゆっくり休憩できました。
途中はやはり地図の勉強をしながら、登り方、下り方の練習をしながら歩くのが楽しかったようです。時々檜と杉の違いや、落ち葉の種類で、このへんが落葉広葉樹林帯であることを確認しながら歩きました。途中からは苦手だった下り坂もコツを覚えてスタスタ下れるようになり14時過ぎにはツルツル温泉に着いてしまいました。

関連記事

アーカイブ

ギャラリー

  1. 関東甲信地方は観測史上初の6月中の梅雨明けとなりました。まだ蝉の声も聞こえませんが各地で山開きが催さ…

オススメ記事

  1. 2018-8-1

    Q&Aコーナー「山のお悩みなんでも相談室」〈第8回〉

    「かんたんポール収納法」 山にまつわる疑問、お悩み、道具や技術のこと…なんでもお答えします。 『…
  2. 2017-6-6

    動画で見る「山仙人」直伝!山歩きテク vol.1「登り方」

    「山仙人」小日向孝夫先生のマル秘テクニックを動画で学ぼう! 第1章・歩き方 その1 登り坂での足の…

ピックアップ記事

  1. みなさん、山のお楽しみはなんですか? 頂上で見る景色、下山後のビールと温泉なーんていう…
ページ上部へ戻る