レポート 神津島タイアップ企画ツアー「インスタ映えイチオシの天上山」

山女子クラブが、初めて山に登るという入門者や登り始めて間もない初心者におすすめするのが、神津島の天上山です。伊豆諸島の神津島は東京から南へ180km。マリンレジャーばかりが目立っている伊豆諸島ですが、ここ神津島の天上山(572m)は、3,000m級の日本アルプスを思わせる高山の景観を持ち、他の名山に引けを取らない、絶対に一度は行ってほしい見どころ溢れる山なのです。

今回のツアーも、参加してくださった皆さんが帰りの船が出航する時にはこの笑顔。島で過ごしたわずか24時間がいかに満足だったか、そして島民の皆さんのホスピタリティに島を去り難い気持ちが芽生えたか。そんな素敵な船旅を証明する笑顔だったのです。

およそ36時間前の金曜夜10時、東京竹芝桟橋を東海汽船の大型船「さるびあ丸」が出航した時は雨でした。前回の天上山ツアーでは東京湾の夜景を存分に楽しめたのにちょっと残念でした。夜が明けて、神津島が見えてきた時も天上山に灰色の雲がかかり到着直前には雨もパラつく怪しい空模様。でも、次第に好転するという天気予報を信じて意気揚々と上陸しました。

大島で迎えた日の出。立ち込めた暗い雲のせいか幻想的な夜明けに

天上山に雲がかかり、その雲は島全体を覆う

上陸と同時に雨も上がりホッと一息。しぜんと笑顔がこぼれます

いつもお世話になる神津島観光協会のカクショーさんのお出迎えで港の待合所「まっちゃーれセンター」で登山以外の荷物を預けてマイクロバスでいざ登山口へ。これから夕方までたっぷり5時間強、天上山トレッキングを満喫します。ガイドは前回もお世話になった島でいちばんのベテランガイドの前田さん。ただの登山だけじゃない、アトラクションで楽しませてくれる素敵な仕掛け人でもあります。簡単に自己紹介と準備体操をしたらお茶とお弁当をもらって、さっそく登山道へ一歩を踏み出します。

天上山を知り尽くしている前田さん。この山を訪れる子供からお年寄りまで、誰でも天使にするのが特技

出発前の準備運動は念入りに

ルート豊富な天上山。今日はオーソドックスですが見どころ満載のロングコースで

登山口に咲いていたハチジョウキブシ

登山口からわずか5分登っただけで眺望が広がります

標高200メートルを超えたあたりから開ける眺望。沖の小島は「恩馳島(おんばせじま)」

傾斜の強い斜面につづら折れにつけられた登山道は、よく整備され快適に高度を稼げるから疲れません

みるみる高度を稼ぎ眼前の海はどんどん拡がっていきます

この開放感が天上山の魅力。思わず笑顔になってしまうんです

ミヤマシキミはミカン科の常緑低木で今からが花の季節。冬に赤い実をつける。

登り始めて1時間で、傾斜が緩み山頂部の平坦な地形エリアに登れてしまうので、ほとんど疲れは感じないのではないでしょうか。島ならではの、海が見える開放的な景色を振り返ってばかりいた登りから、山頂部に一歩足を踏み入れた途端、全く別次元の世界に迷い込んだように岩と砂地と低木に覆われた景観が、夏の北アルプスの稜線を思い起こさせます。ここが東京スカイツリーよりも低い標高500mそこそこの山とはとても思えないのです。

山頂エリア最初の見どころは、ひっそりと水をたたえる「千代池」です。ここで前田ガイドの1つ目のアトラクション「空中浮遊写真」を撮影してみることに。参加者みんなが童心に返って次々にチャレンジ。素敵な記念写真が撮れました。

こんな山の上に池があるなんて……。神津島が伊豆諸島でもとりわけ水が豊富といわれる証し?

千代池にあらわれた7人の魔女たち

なだらかな起伏の道を心地よいペースで進んで行くと、目の前の景色は少しずつ変化します。見晴らしの良い場所では強い風が吹き抜ける場所もありますが、多くは低木の樹林帯の中をゆくルートで風にさらされることはそう多くはありません。次第に樹木が減り、岩や砂地の多い場所に入りました。表砂漠と呼ばれる広い砂礫地です。休憩用にテーブルとベンチが複数設置され、時間も昼を過ぎたのでここでお弁当を食べることになりました。周囲を取り囲むようになだらかな岩峰が連なり大きな火口の中にいるようでもあります。雲間からいつしか青空が覗きはじめました。

遠くに見える高みは意外に近く、そこを越えるとまた新たな景色が現れる

立ち止まっては周囲の美しい景色を楽しみます

鋭角にそびえる岩峰もあるところがアルプス的景観といわれる要素

表砂漠のテーブルベンチで昼食休憩を

一見険しく見える岩峰の連続ながら、危険な場所はありません

前田ガイドの秘密の撮影スポットで舞い降りた天使のポーズ

インスタ映えの撮影ポイントが連続して現れます。

裏砂漠を行く

龍神様の祀られた神聖な不動池のほとりでティーブレイク。前田さんに温かいココアをご馳走になりました

池の中央に浮かぶ小島に剣を呑み込んだ竜が祀られているそうです。むやみに覗くとたたりがあるとか

不動池はハート型の池として人気。これほどきれいなハートに見える水量は滅多にないそうです

きれいにハートが見える場所もまた人気のスポットです

誰でもシャッターを切りたくなる景色です

思いおもいにハートのポーズで記念写真

最後に天上山572mの最高地点で登頂の記念写真を。あっという間の5時間でした

不入ガ沢の白島下山口から下ります

最後に鳥居をくぐって舗装された道路へと下山してトレッキング終了です

天上山には退屈するような長いアプローチもありません。最初から最後までどこで見る景色も美しく、絵になる、正真正銘「インスタ映えのする」撮影ポイント溢れる山だったのです。今回、雲ひとつない晴れた空とはいきませんでしたが、それでも不満を感じることはありません。どんな条件で訪れてもがっかりさせない山とも言えるでしょう。だからこそ、入門者、初心者におすすめするのです。

バスで送ってもらい、鯖崎(さぶざき)温泉の温泉保養センターで汗を流します

海を望む露天風呂は昨年の台風被害で縮小営業中。大露天風呂の復旧が待たれます

風呂上がりには太平洋に沈む美しい夕日が見られました

温かい温泉と夕日で顔も紅く染まりました

翌朝、楽しかった島旅も慌ただしく終わりの刻が近づきました。左端は「マリンハウスCHOZA」の女将さん

紙テープで別れを惜しみながらの出航です。心に残る旅になりました

▶︎神津島観光協会ホームページ

▶︎4月の観光協会主催ツアー「観音浦トレッキングツアー」

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