レポートTOKYO池袋教室 実地7「秩父・丸山(武甲山から変更)」地図の見方を覚える(中級編)

台風接近にともなう雨というあいにくの天気でしたが、今回、参加してくださったのは同じ山仲間のペア。1年以上の登山経験をお持ちで初心者ではありませんでしたので、当初の実施場所としていた武甲山はとりやめ、隣駅から行ける丸山に変更して実施しました。丸山は埼玉県の「県民の森」という公園施設の一角にある標高1000m足らずの山で、周囲には県民の森の東屋やトイレも点在する整備された山域です。秩父エリアは太平洋側からの風が遮られる地形にあるため、台風が接近する前日でさえ風はありませんでした。頂上周辺にも車道が張り巡らされ、この日も県民の森でイベントが行われていたため、一般の車両も通行していました。
講習は駅からスタート。まずは予定ルートを説明しコンパスを使って、ガスの中で目視できない目的地の方角を確認して進行方向を知ることからレクチャー。雨具を上下とも身につけ傘をさして歩き始めます。地図も濡らさないようにチャック付きのビニール袋に入れ、常に確認できるよう手に持って歩きました。必要なポイントで現在地を確認したり、その後の進路の方角を確認してルートの正誤を確認したりという作業を繰り返しました。確認作業の中で実際の方位に地形図を合わせて持つ「正置」という作業が立ったまま行うにはコツが要るため、理解しづらいようでしたので何度も練習していただきました。ところどころに東屋があったので、地図読みの作業を屋根の下で時間を取って説明することもできました。しかし、車道から林の中の山道に入るとどうしても精神的にストレスを感じるものです。そんな時こそ歩き方をしっかりと注意深く歩きました。林の中でもルートの確認を何度も繰り返しました。山道もよく整備されていてほとんどが道幅の広いハイキングコースなので、傘をさしたまま歩けました。

山頂エリアの県民の森の駐車場にある東屋で昼食休憩をとって、温かいアスザックのフリーズドライスープを飲んでいただいたりして各自行動食や昼食を摂ってエネルギーの補給をします。さすがに雨のせいで通常に比べ、時間もかかりますし、精神的体力的にも負担がありますから、頂上へ行くことは中止して、休憩後に記念写真を撮影したら下山することにしました。登りの山道に精神的ストレスを感じていたこともあり、別ルートからの下山を決めましたが、ふだんはよく整備されたハイキングコースが、降り続く雨のために増水してしまった沢が徒渉不可能であることが実際に30分ほど下ってみてわかったため、参加者の皆さんには不安を与えてしまいましたが、安全のためいったん登り返すことにして、ふたたび約40分の登りとなりました。このため、行動時間が1時間遅れました。下山時にたまたま通りかかった車のドライバーさんのご厚意で最寄り駅まで送っていただきましたが、最終的に下山時刻が予定より2時間あまり遅れたことは、参加していただいたお二人には不安だったかもしれません。山では様々な条件が時々刻々と変化していくなかで最善の判断を迫られる場合があります。今回はあくまで講習会なので極限という状況ではありませんでしたが、山でみまわれるアクシデントの一端を体験していただけたのではないかと思います。

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