レポート たのしい山旅に行こう!【天城山・万二郎〜万三郎岳】春の花ハイク

雨が心配された5月19日、4回目の「たのしい山旅に行こう!」で伊豆・天城山に行ってきました。
期待通りに天気の回復は早く、伊東駅に集合した時にすでに雲がどんどん取れて青空が出てきました。登山口の「天城縦走登山口」はゴルフ場「天城高原ゴルフコース」の入り口にあり、ゴルフ場が登山者用に駐車場を無料開放しています。今回のような縦走せずに万二郎・万三郎岳だけを周回して戻ってくるなら、マイカーが便利でしょう。駐車場には、靴洗い場もある立派なトイレがあります。周回コースにはトイレがありませんから、出発前にしっかり済ませましょう。

出発前の準備はしっかりと

登山口を入ればいきなりうっそうとした伊豆の登山道になります

雨のあとのわりには水たまりやぬかるみはありませんでした

四辻までは15分ほどです。天気が悪いと予報されていたせいか、登山者は少なく静かでした

丸太の階段は万二郎岳の急登です。これを登れば……

最初に目指したのは万二郎岳。天城山はピークの名前ではありません。伊豆半島中央部を東西に横切り、半島を南北に二分する天城連山(天城山脈)のこと。その最高峰(もちろん伊豆半島の最高峰でもある)が万三郎岳であり、その東に仲良く肩を並べるのがこの万二郎岳です。誰もがなるべく早くピークを踏みたいと思うので、周回コースを右回りに歩く人が多いようです。こうすると、登山口から1時間ほどで最初のピーク、1,299mの万二郎岳に立つことができます。山頂は広場のようで平らですが、木で覆われているので眺望は一部から見えるだけです。樹間から南伊豆の山並みと遠くに海も見えます。
せっかく登ったピークですが、ここから万三郎岳に向かうには、いったん急坂を下ります。途中、富士山が見える場所では、登山者がみんな足を止めるので渋滞になっていました。どんどん下って、馬の背に登り返す途中、ルート上の岩の上から海が見渡せて、かすかに伊豆諸島の利島、新島、上津島などが見えました。花もここまではゴヨウツツジくらいでしたが、稜線のあちこちに色を添えて、目を楽しませてくれます。楽しみにしていたシャクナゲにはちょっと時期が遅かったのか、色がくすみ始めていましたがツツジは今が盛りと、ゴヨウツツジ、ミツバツツジ、ドウダンツツジなどが楽しめました。昨日までの嵐のせいか、花びらが赤いカーペットのように登山道に散ってはいましたが、枝に咲き誇る花もまだ十分に残っていて、地面から頭上まで赤に染まったようで、これもまた自然の装いの一つと楽しめました。

万二郎の頂上。急登が緩むとあっけなく到着

緑の濃淡が美しい伊豆山並み。風力発電の風車が見えます

余裕の登頂で笑顔の記念撮影

万三郎へは、いったん下ってから再び登り返します。けっしてキツイ登りではありませんから頑張りましょう

どこで見ても富士山が見えるとウキウキするのはなぜでしょう

丸太のハシゴをよじ登って何を見ているのかというと

遠く海のかなたに伊豆諸島が。左の三角「利島」、隣に平らな「新島」、台形の山は「神津島」の天上山

ツツジがきれいで立ち止まってパチリ

今年のシャクナゲは例年より早咲きのようです

新緑もまた美しいものです

暑くもなく寒くもなく、ちょうど良い気候に恵まれました

樹間からの景色や花を楽しみながら、少しずつ登り返します。万三郎手前の最後の登りももうあと少しです。焦らずゆっくりと一歩ずつ登って、ほどなく伊豆半島の最高峰1,406mの万三郎岳に到着です。頂上の雰囲気は先ほどの万二郎と似たようで、木があって展望はほとんどありません。ベンチに腰掛けて手早く昼食を食べました。頭上にドウダンツツジの花が咲いていました。周回の日帰りルートといっても、決して短いルートではありません。食事を終えたら記念写真を撮って先を急ぎましょう。
前半よりもツツジもシャクナゲも見かけることが多くなりました。それらを楽しみながらもそろそろ四辻へ戻る下山ルートへと分岐を曲がります。唐突に現れる分岐を下りはじめると、すぐに丸太で組まれた階段の急坂が続きます。
山登りを始めて何度か山歩きを経験すると、山道の階段が歩きにくいことに気づきます。この急坂も決して階段がありがたいものではありませんでした。急であれば急であるほど段差が大きくなるから登りならまだしも下りは普通の階段のように降りることは難しく、無理をするとたちまちヒザを傷めてしまいます。
急坂を終えてもまだまだ長いトラバースのルートが続きます。

天気も良くなり、ここ万三郎岳までは快適に登ってきました。お弁当を食べて後半のパワーをつけましょう

まだまだ余裕です。右回り周回ではここからは下山のロングトレイルになります

頭上も足元も赤い花びらで埋め尽くされています

山の春は彩が美しく楽しい季節です

いよいよ本格的に下山のルートに入ります。丸太の階段は意外に疲れるものです

急な下りの後は長いトラバースルートが続きます

単調な山道が続くので、途中で温かい飲み物を沸かしてゆっくり休憩しました

ようやく四辻まで戻りました。あと少しでゴールです

無事に駐車場の登山口に帰り着きました

およそ5時間の周回ルート。初心者向きではありますが意外に長いので、先を急ぎ過ぎずじっくりと歩きましょう。歩き終わって心地よい疲れを感じたら、百名山の良さが感じられるかもしれませんね。
ちょうどこの夜、「ブラタモリ」で天城峠をテーマにしていて「天城山のこと興味深く見ました」と後日、感想をいただきました。誰でも手軽に行ける山ですが、間違いなく名山の一つでした。

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