レポート 地図読みの聖地「高尾山」のオリエンテーリングコースでコンパス基本練習

6月の初心者登山教室は地図読みです。あいにく小雨の日曜日でしたが高尾山のオリエンテーリングコースを歩いてきました。

高尾山口駅前でコース全体の説明をしたあと、地図とコンパスで最初の道の進行方向(方位角)を測ってから出発します。


ケーブルカーの清滝駅前から薬王院の表参道でもある1号路に進みます。清滝駅右手にまっすぐ奥へ伸びるのが表参道です。


石畳の立派な山道ですから道迷いの心配はありません。まっすぐな道の角度を測って地図と一致することを確認します。


参道の脇に立っていた最初のチェックポイント。各ポイントには「コントロール」と呼ばれる標柱が立っていて表示されたアルファベット文字を確認しながら進みます。高尾山にはこのようなオリエンテーリングの常設コースがあるので誰でも手軽にオリエンテーリングを体験できます。

色鮮やかなヘビイチゴがたくさん見つかり目を楽しませてくれました。雨が降ると葉の色も鮮やかに見えるようです。

地図通りに石畳の道は大きく右に折れます。正面は道の左に沿って流れていた沢の大きな堰堤です。これらの地形と地図を照らし合わせ、この先の道の方位をコンパスで測って確認します。

右に折れたあと少し登ると道標があり、分かれ道であることがわかります。さっそく地図とコンパスでコースを確認します。

参道はふたたび左に大きく折れて登りますが、次のコントロールは参道を外れた金比羅台を通る登山道の途中にあるので、奥に見える細い階段の登山道へ進みます。それぞれの道の角度を測って、地図と照らし合わせて確認します。

正しいルートがわかったら迷わず登ります。

コントロールを確認して進んだ先が展望台でした。残念ですが天気が悪くて何も見えませんでした。先へ進みましょう。

次のポイントへのルートを地図で確認します。道の角度や周囲の状況をあらかじめ地図から読み取って予測しておくことを地図の先読みといいます。

進路の角度をコンパスで測っておくと、いちいち地図を開かなくてもコンパスだけでその進路の方角を目指して歩けます。

ケーブルカーの山上駅「高尾山駅」まで無事たどり着きました。高尾山だから道案内が十分すぎるほどありますが、何も案内がなくても地図とコンパスで確認しながら歩けば、自分の現在地を知りながら歩けます。

道に迷っているわけではありませんが、地図読みの練習ですから面倒でも地図で何度も確認していきます。展望用の双眼鏡もこの天気では誰も使う人はありません。景色が見えないぶん、地図に集中できると思えば、この天気もまんざら悪くはありません。

いつもの休日なら人でごったがえすケーブルカーの高尾山駅も寂しいくらいです。

薬王院の山門前で道が5本に分かれています。次のコントロールがどの道を行けばよいのか地図で確かめて、その道が目の前のどの道なのか選びだします。

コースは正しかったようです。道の先には地図どおりの場所にコントロールの標柱がありました。(アルファベットは写真を加工して隠してあります)

地図ではその先、みやま橋という橋の記号が書かれています。実際に行ってみると立派な吊り橋がかかっていました。

橋のような大きな人工物は、地図上で現在地を正しく把握する目印になります。現在地から先のコースを先読みしています。

正しく地図読みができていれば、確実に目標を探し当てることができるはずです。もし、間違えてわからなくなっても、わかる位置まで戻ってやり直してみましょう。

まもなく山頂です。手前にあるトイレの大きさが、高尾山に訪れる人の多さを物語っています。でも、この日はここもガラガラです。

迷うことなく、予定どおりに高尾山の頂上に着きました。いつもと違う場所で記念撮影してみました。

高尾山は山頂に立派な屋根付きの休憩舎があるので、雨でも濡れずにゆっくり昼食が食べられます。こういう肌寒い日には、あつあつのアスザックフーズのフリーズドライスープがとてもありがたいです。いつも以上に美味しいと好評でした。

午後になって雨も本降りになってきました。チェックすべきコントロールはまだ半分残っていますが、ほとんどが、分岐のない下山路の途中です。出だしの2箇所の分岐だけ注意して、あとはどんどん下りましょう。

そうはいっても、高尾山でも事故はおきています。そのほとんどが転倒事故ですから、こういう天気の日には特によく足元をみて歩きましょう。

高尾山の情報を集めるなら山頂のビジターセンターが便利です。それも雨だからか、こんなに空いています。
地図にしたがってビジターセンターから階段を下り、七叉路から稲荷山コースで下山します。

七叉路の先にも三本のルートが合流する分岐点が2箇所あり、道標から読み取る情報が多くて勘違いしやすいポイントです。

自分が行こうとしている道がどれなのか特定するために、ここでも地図から行くべき方角(方位角)を測り、実際の道に当てはめて照合していきます。

ヤマボウシが満開です。

順番に現れるコントロールの位置からも正しいルートを進んでいることがわかります。

この分岐が最後のようです。残るコントロールは4つ。

最初のうちは大きく広げていた地図も、必要な部分だけが見やすいように折りたたんで持っています。繰り返すことで気づかないうちにしっかり上達しているのです。

こういう階段は木の部分が滑ります。楽で安全に下るためには、少し横を向くのもひとつのテクニックです。

最後のコントロールは尾根の名前にもなっているお稲荷様の前にありました。地図を見てもゴールの清滝駅までわずかです。

戻り着いた清滝駅前で今日のまとめとして最後のレクチャーをして解散しました。おつかれさまでした。

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