レポート 中級登山教室「北アルプス表銀座縦走」燕岳〜槍ヶ岳

台風で1週間延期した表銀座の写真レポートです。残念だったのは、雷鳥に出会えなかったことと、ハクサンイチゲ、チングルマ、シナノキンバイを見れなかったことです。燕山荘グループの赤沼社長に聞くと、「今年は暑いので開花が2~3週間早いのと、ライチョウが暑くて日なたに出て来れないのです」とおっしゃていました。


大きい山はたいてい1日目がキツイものです。でも早く涼しい稜線に出たいですから、頑張って登ります。今回の表銀座コースの1日目も、最初に急登で有名な合戦尾根を登って稜線に出てしまえば槍ヶ岳を見ながらの稜線散歩です。とはいえ大天井岳まで8時間の長い道のりです。はたして1泊目の山小屋「大天荘」への大天井岳の登りも余裕で登り切って、素晴らしい景色と美味しい食事を楽しむことができました。

▼北アルプスの三大急登に数えられる合戦尾根の登りといえば合戦小屋のスイカです

▼疲れが癒される楽しいメニュー、女子ウケするのも頷けます。これが楽しみで登るのかも

▼早くも姿を見せた今日の目的地大天井岳(おてんしょうだけ)の大天荘。小屋までのルートがクッキリ

▼槍の穂先も稜線の向こうに姿を現しました

▼可憐な花たちが、急登の辛さを忘れさせてくれます。色鮮やかなウサギギク

▼ミヤマリンドウ

▼ミヤマトリカブト

▼そろそろ稜線も間近です。燕山荘が目と鼻の先に迫りました

▼槍ヶ岳もその全体を見せはじめました

▼燕山荘は日本一サービスが良いと女性には大人気の山小屋です。食事も雰囲気も最高

▼アルプスの女王といわれる燕岳(つばくろだけ)2763mは燕山荘から片道30分

▼コマクサの咲く稜線を槍ヶ岳めざして先を急ぎます

▼左端に見えるのが今日の目的地、大天井岳。槍ヶ岳はまだまだはるかに遠く

▼よく見ないと気づかないほど巧妙な保護色のイワヒバリが音も立てずに姿をあらわしました

▼いつまでも見える燕山荘がうらめしい

▼大天井岳手前のクサリ場。慎重に下ります。クサリの下にはハシゴが続きます

▼上から見るほど傾斜はきつくありません。小日向先生式でポールは背中に忍者刺しで三点確保を確実に

▼反対側から離れて見ると斜面の様子がよくわかります

▼登り返す岩には表銀座コース主要部、喜作新道を拓いた猟師・小林喜作のレリーフが

▼大天井岳への登り返しの出だし。木の階段を登ると常念岳方向と槍ヶ岳方向の分岐が

▼喜作新道からしばし外れて常念岳へのルートを登り、今夜の宿大天荘に到着

▼山小屋に荷物を置いて、すぐ裏手の大天井岳(おてんしょうだけ)頂上へ登りました

▼今日一日歩いてきた稜線が一望に見渡せました

▼大天荘の豪華な夕食です。生野菜から副菜、フルーツまで

▼夕食後外に出てみると常念岳、横通岳方面の稜線を夕日が染めていました

▼暑く長い1日の終わり

▼有明山の向こうには、すでに夕闇に包まれた安曇野の街明かりが


2日目はいよいよ表銀座ルートの核心部である東鎌尾根に進みます。美しい日の出とともに今日も暑さに負けず槍を目指します。大天井岳を南から回り込んで常念山脈から別れて喜作新道に戻り、赤岩岳、西岳へと続く尾根を経て、西岳から東鎌尾根に繋がる水俣乗越へと一旦下って槍ヶ岳の東鎌尾根を登り返す喜作新道の核心部です。2日目の宿となるヒュッテ大槍まで6時間ほどで至ります。小屋に荷物を預けたらサブザックで槍ヶ岳にアタックです。ヒュッテ大槍からの槍ヶ岳ピストンは渋滞がなければ往復3時間くらいですから、余裕で行けるでしょう。

▼大天荘で迎える夜明けです。どこで見ても日の出は素晴らしいものです

▼小屋の前からでも日の出が見えるのですが、山頂へご来光を見に登った人も多かったようです

▼目指す槍ヶ岳を朝日がピンク色に染めていました

▼大天荘の支配人・榊 寛昭さんに見送っていただいて出発

▼ 大天井岳西面の大天井ヒュッテ(右下の赤い屋根)から再び喜作新道に合流。緑濃い尾根を進みます

▼例年なら満開の白い花を咲かせているはずのチングルマ。今年は開花が早くすでに穂になっています

▼西岳への尾根を進むと槍ヶ岳が近くに迫って来て、肩の小屋もハッキリと見え始めました

▼ヒュッテ西岳の向こうには穂高の峰々も。左から前穂、奥穂と右端の北穂高岳には小屋も見えます

▼西岳から見た東鎌尾根。ブッシュ混じりの岩稜が槍の穂先へと突き上げる感じがたまりません

▼尾根を200m下って東鎌尾根との最低鞍部の水俣乗越へ

▼大天井岳をバックに東鎌尾根に取り付く

▼実際には危険箇所はそう多くありません。高度感に慣れればよく整備された爽快なルート

▼北アルプスの岩場は堅牢な鉄バシゴが多く手を離さない限りまず安全

▼登り返し2時間でヒュッテ大槍

▼不要な荷物は小屋に置いて、メインイベントの槍の穂先へGO!

▼穂先の岩登りです。スタンスもホールドも大きく豊富にあり、三点確保をしっかり守れば大丈夫

▼夏山シーズンの日曜日ですから大渋滞です。落石には最大の注意を!

▼振り返って肩の小屋の屋根を見下ろすと高度感満点

▼このハシゴを登りきれば頂上です。余裕の笑みが漏れてます

▼喜びの瞬間です! 次はどこを目指しましょうか?

▼槍ヶ岳山頂からの眺望です。今日歩いて来た大天井岳から西岳への尾根

▼その右には東大天井岳、横通岳、常念岳。手前の尾根は赤岩岳、西岳

▼北西に伸びる西鎌尾根。奥へ樅沢岳、双六岳、三俣蓮華岳。手前右(北)に伸びる赤茶けた尾根は硫黄尾根

▼硫黄尾根の奥右に裏銀座の野口五郎岳、中央奥に赤牛岳とその左の三角錐は水晶岳、手前左の鷲羽岳

▼足元から北に伸びる北鎌尾根は、超有名な冬ルート。中央最奥に霞む針ノ木岳と蓮華岳

▼昨日今日と歩いた燕(左端)〜大天井岳(中央)〜手前の赤岩岳、西岳の尾根(手前右半分)

▼そして今日ここに至る西岳から東鎌尾根のルートがよくわかる。中央の赤い屋根がヒュッテ大槍

▼どんなルートも下りは危険なもの。ましてや岩場は慎重に一歩一歩確実に下りましょう

▼登りと下りは専用にハシゴが設置され一方通行になっています。左上に登りのハシゴが

▼念のため、簡易ハーネスを装着しカラビナをクサリに通して安全を確保しています

▼下りてきて見上げても、さほど急には見えないのですが

▼やはりハシゴやクサリは見ているとヒヤヒヤします

▼ヒュッテ大槍への道で見る穂高方面。大キレットの落ち込みの先に北穂、滝谷の岸壁と北穂高小屋(右上)

▼小屋の向こうにピラミダルで美しい常念岳。西に傾いた日の影が次第に伸び

▼望遠レンズで撮った燕岳。西陽にハッキリと燕山荘が浮かび上がっています

▼蝶ヶ岳に今日最後の夕日が射していました

▼小屋のあたりまで戻ると北穂、滝谷の向こうに奥穂高岳も姿を見せ、夕日に染まります

▼ 大天荘もヒュッテ大槍も燕山荘グループだから、食事がいい。ここではウエルカムワインまで


まだまだ名残惜しいですが、3日目は思い出をたくさん持って下山しなければなりません。次はどこに登ろうか、来年の夏山はやっぱり北アルプス? たっぷり山に浸った3日間でした。おつかれさまでした。

▼夜明け直前、うっすらと富士山のシルエット(左)が浮かび上がりました

▼今日もご来光が見られました。何度でも見てしまうのはなぜでしょう

▼槍穂高連峰稜線の中岳です。日が当たる直前、山はピンク色に染まります

▼前穂高岳の1峰、2峰、3峰にも朝日が当たりました。涸沢はまだのようです

▼天気が変化する前兆でしょうか。ハッキリとしたレンズ雲が出ていました

▼チングルマの穂が風に揺れながら見送ってくれました

▼槍ヶ岳をバックに思い出の1枚

▼これでお花畑に花がもっと多く咲いていれば最高だったのですが

▼槍沢ロッジまであっという間に1000m下りました

▼一ノ俣谷の出合から少し下った、槍見河原といわれる辺りから垣間見た最後の槍

▼象徴的な岳沢の見える梓川の風景が、上高地に下りてきたことを実感させてくれます

関連記事

友だち追加

ギャラリー

  1. 森林限界を越えた高山では、雪と氷に支配される冬。命あるもののほとんどは、じっと春の雪解けを待つ眠りに…

オススメ記事

  1. 2018-10-30

    Q&Aコーナー「山のお悩みなんでも相談室」〈第16回〉

    「山仲間コミュニケーション術」 山にまつわる疑問、お悩み、道具や技術のこと…なんでもお答えします。…
  2. 2017-6-6

    動画で見る「山仙人」直伝!山歩きテク vol.1「登り方」

    「山仙人」小日向孝夫先生のマル秘テクニックを動画で学ぼう! 第1章・歩き方 その1 登り坂での足の…

ピックアップ記事

  1. みなさん、山のお楽しみはなんですか? 頂上で見る景色、下山後のビールと温泉なーんていう…
ページ上部へ戻る