レポート 日帰り初級トレッキング「奥秩父・四阿屋山」

装備はひととおり持っているし何度か山に登っているけど、まだまだ初心者で……、と自分の技術に自信がない。どの山に登ろうか山選びに迷ってしまう。そんな悩みに応える、日帰りでやさしく登れて楽しめる山を季節ごとに厳選し、少人数で実施しているのが初級トレッキング教室です。

今回は奥秩父の「両神山」から東に派生する尾根末端に位置する「四阿屋山」(あずまやさん・771m)を選んでみました。標高1000mに満たない小さなピークですが、なだらかな尾根にハイキングコースが整備され登りやすく、秩父三山をはじめ周囲の山々の展望や、山頂直下にはクサリ場のごくやさしい岩登りもあり、変化が楽しめる山です。

もう5月に入り春の花には少し時期が遅く、わずかな種類のツツジ、リンドウを見た程度でしたが、参加していただいたお二人の希望が、苦手とする地図の読み方と岩場の下り方を知りたいということだったので、上達のポイントをアドバイスさせていただきながら、1日山歩きを楽しみました。

▲展望台から秩父市方向には秩父三山のひとつ「武甲山」

▲なだらかなハイキング道の最後に両神神社の奥社が。この先から岩場が…

いつもは仲間数人でやさしい山に登ることが多いそうですが、仲間うちでリーダー格のお二人は登る山のレベルアップを望んでいます。それなりに登ってはいるものの、実際に道に迷った経験もあり、地図をどう使ったらいいのか今ひとつわからないといいます。そこで、今日は出来るだけ地図を手に持って、頻繁に地図を見ながら歩いてもらいました。そして、必要に応じてコンパスとカシオの高度計付きリストウォッチ「プロトレック」で方位や高度を確認方法を体験してもらいました。

知りたいと思って説明を聞いていただけると理解も早く、途中で私が地図の読み間違いをしていたことに気づくほどに。1日終わるころには道の分岐点で、お二人だけで地図を見ながら正しいルートを確認していました。道標をあてにせず地形を観察する目を養っていただけたかと思います。

▲岩場にさしかかり「登りは平気なんですけど…」と

山頂の手前にクサリが取り付けられた簡単な岩場があります。枯葉が積もっていて滑りやすいという怖さもあるので慎重に登りました。難しい岩場ではないので登りは問題なくクリア。あっけなく山頂に着き、周囲の景色を楽しみました。両神山のギザギザした山稜もよく見えました。

▲背後に見えるのが日本百名山の一座「両神山」(1,723m)

▲パノラマ展望図を見ながら周囲にどんな山があるかを確認

山頂脇のベンチで昼食を終えて、苦手だという岩場の下りで、実地でなければなかなか理解できない三点支持や岩場のホールド&スタンスの見つけ方、バランスのとり方などをアドバイスさせていただきました。

▲岩場を後ろ向きに降りる時の姿勢や視線はとても重要です登りも下りも、歩幅をあまり大きくとり過ぎないのが滑らない基本

▲ホールドとして安全なものと危険なものを見分ける目もテクニックのうち


▲下山ルートの足元に咲いていたフデリンドウ

▲こまめに地図を見る習慣がつき、現在地を見失わなくなれば大きな安心感が

▲あと少しで下りも終わりです。ベンチでゆっくりと最後の休憩

山から下ったところは地元の小鹿野町と中国山西省との友好関係に由来する中国風庭園があります。ちょうどオオデマリの木にこぶし大の大きな花が満開でした。庭園の舗装された道を辿って車道に出るとあとは登る時に通った両神神社やこの土地の由来でもある、薬師堂の古いお堂を見たりしながら道の駅「両神温泉薬師の湯」に戻り、日帰り入浴で汗を流して帰りました。

▲りっぱに咲き誇る大きな花にはカメラを向けずにはいられません

▲薬師堂に無事下山を報告してお礼をしました

▲道の駅に戻りました。道路沿いの花壇に植えられたハナショウブに迎えられました

▲登山口が温泉そのもの。この便利さがうれしい

 

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