レポート 初心者登山教室 第3回「高尾山」地図とコンパスの使い方実地講習

東京近郊に住んでいれば、誰もが一度くらいは登った経験がある高尾山。旧くは山岳信仰の修行の場として…。現代ではケーブルカーやリフトを使えば誰でも簡単に登れる行楽地として…、年齢、性別を問わず広く親しまれています。

高尾山が、日本で「人気No.1の山」と言っても過言ではない理由の一つは、よく整備された登山ルートが豊富にあること。
実は「山の地形を確かめながら地図を読む練習をする」という点でも最適の山なのです。それゆえに高尾山は「地図読みの聖地」とも呼ばれ、山女子クラブでも、これまで何度も地図読み講習会を開催してきました。
登山道の多くが安全に歩けるよう入念に整備され、歩くこと自体に気を使うことが少なくてすむため、地図を片手に持ったまま歩いていてもほぼ危険はないのです。今回は雨というあいにくの天気でしたが、片手に雨傘をさしながら歩けるから、天候に左右されることもほとんどありません。まる一日たっぷりと地図とコンパスの使い方の基礎を練習してきました。その様子を写真でご紹介します。

▲スタートは京王電鉄・高尾山口駅。雨にも関わらず混雑していました。

▲雨を避けて、駅の構内で出発前の説明をしています

地図読みの基本は、まず地形図をじっくり見て自分が歩くルートをしっかり確認することです。登山道は地形図の中で実線や破線で示されているので、計画書で予定したルートを地図上で辿ってみます。歩く道順を把握したら、その道の周囲にどんなものがあるか、周囲はどんな地形になっているか、などを地図記号や等高線をもとに、頭の中にイメージとして描くことが重要です。山では高さの変化も現在地を知る上で重要な情報の一つですから、今回もカシオの高度計付きリストウォッチ「プロトレック」を腕に着けて歩いていただきました。これは、山女子クラブの講習会では無料レンタルして体験していただいています。だから実地講習に続けて参加していると、使い方も覚えてしまいます。

▲地形図から読み取った方位角をコンパスで実際の場所に当てはめてみます

等高線から実際の地形をイメージするといってもなかなか難しいので、コースを歩いていきながら、谷であったり尾根であったりを目の前に見える景色の中に示しながら、説明しました。そうすることで、常に現在地を見失わない練習になるのです。こういう作業の繰り返しでは、遠くの景色は見えても見えなくても関係ないので、天気の悪さは気になりません。

▲コースの途中で立ち止まって地形を観察するポイントを聞いています

▲時々コンパスを使って進行方向が正しいかを確認します

▲道の分岐点はうっかりすると道迷いの原因になることがあります

▲オリエンテーリングのチェックポイントはこのような標識です

▲ケーブルカーの山頂駅展望台も視界ゼロ。もちろん素通りします


▲休日には人でゴッタ返すケーブル駅前も人はまばらです

▲道が6方向に別れる分岐点。手分けして方位角を確認しました

▲各自が測った道の角度を発表して進むべき道の答え合わせ

道の分岐点でどの道が正しい道か迷うような場面では、地形図から得た正しい進行方向(方位角)を現地のそれぞれの道と照合することで確かめられます。コンパスのもっとも基本的で重要な使い方ですから、作業を繰り返してしっかり覚えてしまいましょう。

▲地形図にもハッキリ書かれている立派な吊り橋から下を流れる谷を観察

▲ポイントを見つけるごとに列の先頭を全員が交代で務めました

▲山頂は公園のように広く、立派な休憩舎で雨を避けて昼食タイム

地図読み講習は頻繁に立ち止まって確認作業をするのでコースタイムも長めにかかります。出発してから3時間かかって、ようやく高尾山山頂に到着しました。あいかわらず雨はやむ気配もありませんでしたが、休憩舎の屋根の下でベンチに座って昼食を摂ることができたので、アスザックフーズのフリーズドライスープでいつも通り暖かいスープも飲んでいただけました。みなさん雨にもめげず笑顔がこぼれる余裕があります。

手短に食事をして身支度を整えたら、記念写真を撮って下山にかかります。まだルートは半分以上残っています。

あと少し頑張らなければならない時のエネルギー補給に試供品としてアミノバイタル®︎パーフェクトエネルギーを全員にプレゼントしています。このようなアミノ酸と同時にエネルギーも補給できるサプリメントを摂ることで、実際に最後まで息切れせずに歩けたという参加者の感想もよく聞かれます。もちろん精神的な作用もあるかもしれません。御守りがわりに非常食としてザックに忍ばせておくのもいいかもしれません。

▲天気が良いと人が多くて記念撮影も一苦労する山頂もこの通り

▲地図の持ち方やコンパスの操作も、もうしっかりさまになってきました

一つチェックポイントをクリアするごとに先頭を交代してきたので、ほぼ全員が3回は先頭で次のポイントまでのコースを予想し標識を発見する役を経験したので、最初は頼りなさそうでしたが、ゴールが近くなる頃には歩き方まで自信に満ちているように感じられました。下山路に選んだ稲荷山コースの東屋で荷物を降ろして、コース全体をまとめるレクチャー。そして、下山方向に高尾や八王子方面の街があることを説明しながら霧に閉ざされた山あいを眺めて景色を想像していると、わずかに雲の切れ間ができてうっすらと景色が見えたような気がしました。

ケーブルカーの山麓駅を目指して急な下りを歩き始めると、樹間から中央自動車道のジャンクションが見えていました。最後の下りで滑って転倒しないよう注意深く一歩一歩下っていき、無事山麓の清滝駅に着きました。最後に輪になって感想を発表しあって簡単な反省会をしたあと解散となりました。みなさん最後まで元気に講習を終え、充実感にあふれた表情で感想を発表していらっしゃいました。

▲休憩舎のベンチに腰掛けて歩いてきたルートを振り返ります

▲わずかですがガスが晴れて地形図で尾根が確認できました

▲ケーブル山麓駅で反省会。ここも人影まばらな雨の高尾山でした

 

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