レポート 初級トレッキング教室「日光白根山」

午後からは雨に振られそうな曇りの予報。そんな今ひとつスッキリしない秋空の日光白根山に思い切って出かけてみました。

ロープウェイで簡単に登れてしまうのが魅力で、初心者にも人気の日本百名山の一座・日光白根山。そうはいっても、その標高は関東以北では最も高く、2,578mもあります。ひとたび悪天候に見舞われれば、山頂一帯は森林限界も越えているため強風も予想される厳しい気象条件を覚悟しなければなりません。

▲樹林帯にいる限りは風を感じることもなく、静かな山歩きが楽しめます

登りのロープウェイでは曇り空からかすかに青空ものぞき、良い兆候かも、と期待させられましたが、森林限界を越えてみるとやはり、かなり強い風に見舞われました。しかも、風の冷たさといったら指先や耳たぶが痛くなるほど。これが「風速が1メートル増すごとに体感温度は1度下がる」ということで良い体験です。風はありますが、そのぶん雲が高く、山にガスがかかってしまうことがなかったため、予想以上の眺望が楽しめました。

▲ちょうど花の季節から紅葉の時期へと移り変わるころなのか、花の種類は少ないもの

▲次第に傾斜がきつくなり高度が上がるとともに樹々の色も秋色に変わってきます

▲森林限界から飛び出す前に休憩をとり、風に備えて服装を整え、アミノバイタルでエネルギー補給

▲風は強いけれど見晴らしが効いて一気に開放的な気分になります

▲富士山に似て、火山特有の砂と岩クズの単調な登りが山頂までしばらく続きます

森林限界を越えると周囲の景色がひらけて見えて気持ちがグンと明るくなります。山頂まではまだ150mほどの高度差を登らなくてはなりません。見えてきた山頂を気にしすぎると実際の距離よりも遠く見えてペースが乱れがちになるので、ここは焦らずじっくりとペースを守って登りましょう。

そうして抑え気味の登りで途中でバテることもなく思ったよりもアッサリと山頂に到着することができました。

▲狭い山頂は記念写真を撮影する人たちで順番待ちとなります。手早く済ませて譲り合いましょう

▲地形的に強い風に晒される山頂から、風の弱い場所を探して移動します

▲日光方面がよく見えるなだらかな斜面の岩陰で風を避けながら昼食を摂りました

時間的にはそろそろ雨が降り出しても不思議はないころですが、なんとかギリギリでもっているようです。風の弱い岩の影で腰を下ろして昼食を食べて休憩しました。お湯を沸かして手軽の暖かい具だくさんのスープが楽しめる「アスザックフーズ のフリーズドライスープ」をご試食いただきました。温かいものが胃袋に入るととても体が中から温まって、気持ちがとても落ち着きます。特にこれからの季節にはサーモスに温かい飲み物を入れていくのがオススメです。

山頂一帯はどこからでも景色が楽しめます。東側の緩斜面からは特に日光方面の日光連山が目の前に見えます。大きな男体山と中禅寺湖。その横に太郎山、大真名子山、小真名子山、女峰山と奥へ続きます。足元に見える五色沼の翠も神秘的です。

北に目を移すと特徴的な山容の燧ケ岳、尾瀬のもう一つの百名山、至仏山も確かめることができました。

雨の予報はどこへいってしまったのか、弥陀ヶ池に向かって火山岩の急峻な岩場を下る北面を下る間も、まったく雨の降る気配すら消え失せてしまったようです。岩場のルートファインディングには安全に下れる足場と浮石を踏まないために状況を見極める判断力が必要です。慣れてしまえば、どうルートをとれば安全に通過できるかを考えることを楽しめるようになります。そのためにも、岩場だからと敬遠せず、最新の注意を払いながらも数多くの経験を積むことは必要です。

▲雨に降られないということはとても心強いことです。晴れ女は誰だ?

▲もうここまでくれば安心ですが、最後まで気を抜くことは許されません

▲下りてきた上部の急峻な岩場の迫力に驚きつつカメラに収めます

▲秋の足音が聞こえてくるような紅葉の始まり

▲弥陀ヶ池まで来てみましたが、近くで見るより遠くから見ていた方が綺麗だったかも

▲ロープウェイの終了時間まで余裕がなくなってしまいましたが、避難小屋までくればもうひと安心です

▲無事鹿よけの金網ゲートまで戻れました

当初心配していた雨は最後まで降ることなく、結果的に時間を目一杯使って充実した山歩きを楽しむことができたと思います。

山頂さえ目指さなければ、このロープウェイは通年営業なので冬山の入門にも手頃な山と言えるでしょう。積雪期の樹林帯はスノーシューの良いコースになっています。

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