レポートTOKYO池袋教室 実地3「城山〜高尾山」地図読み講習

梅雨入りから2週間、関東では雨降りが少ないですが、この日の予報はずっと雨マークが出ていました。当日朝まではたしかに雨だったため、濡れることは覚悟しての開催となりました。
今回のテーマは「地図の見方を覚える」、ほぼ1日中地図とコンパスを手に持ったまま歩きます。そこで、集合時に地図と一緒に防水用に密閉ファスナー付きビニル袋を配布。耐水紙のガイドマップなら濡れても平気ですが、今回のように普通の紙の地形図に水は大敵。100円ショップで買えば1枚10円程度の備えですが、雨降りにはとても有効ですから地図を積極的に取り出して確認する習慣を持つには便利なアイテムです。

本日はじめてのコンパス操作。みなさん、まだまだ戸惑ってます。先生の説明に聞き入る。

小仏ゆきのバスに乗り10分ほどで城山への登山口「日影」バス停に着きました。準備は出来ているので、すぐに歩道を歩いて登山口へと向かいます。急カーブの先でバス道から離れて山道に入るとまもなく周囲は木々に被われて一気に自然に包まれました。広場があったのでいったんザックを降ろし、出発前のミーティングです。講師の「山仙人」こと小日向先生はもちろん、参加者全員が自己紹介。今日のルートの説明や講習のポイント確認したら地図とコンパスを使ってさっそくコンパスの実習です。最初に目標とする進路の方位角を全員確認できたところで出発しました。

特徴のある場所では現在位置を確認。次の目標を決めて角度を測ります。まだ余裕がなくて周囲を見れません。

運よく雨も完全に上がっており、登山道の整備が行き届いた高尾山周辺では、雨さえ上がれば道がぬかるんでいるような悪所はほぼありません。むしろ、適度な湿気で森の木々や草花が生き生きと見えました。オリエンテーリングの標柱を探しながら時々植物観察などもまじえて歩く講師「山仙人」小日向ワールドに参加者の山女子たちもどんどん引き込まれていきます。コンパスの使い方も大切ですが地図読みのもう一つの重要なポイント、地図から地形を読み取り、実際の地形観察と比較しながら歩くこと。特に等高線と川の水色表記をたよりに尾根と谷を読み、実際の地形と照らし合わせてみます。人工物や岩場などの記号をヒントに目の前の急斜面や小さな沢の流れにも目を留め、今日すぐに打ち解けた仲間とも相談し合ったり。楽しみながらも真剣なまなざしで地図読みを繰り返しました。

クサイチゴがきれいだったのでパチリ。地図ばっかり見てるわけでもありません。

見つけるとみんなが採って食べてしまうので最後の1個。ほとんど味はしませんがかすかにイチゴの青臭さが。

今日の最高地点となる城山に着くまでの2時間のあいだで、すでに10回ほどのコンパス操作と地図の記号や等高線などによるコース上の予想「地図の先読み」も経験。頂上の鉄塔が見えたところでは山座同定のさわりまでを体験するまでに。気がついたら頂上まで休まず歩いて来てしまったと驚いたような感想が漏れていました。なにより気持ちが明るく楽しくいられるのも天気が崩れなかったことと、参加者のみなさん、明るい方ばかりで、仲よく会話がはずんでいたからでしょう。

地図に載っていた水場を見つけました。これも地図読みの成果。みんなで咽喉を湿らせます。

手入れされた植林には日光が当たらないので下草も生えません。人工的ですがこれも美しい山の風景です。

ちょうどお昼前に到着した城山の山頂広場には立派な木製テーブルがたくさんあったのでゆったりと落ち着いたランチタイム。これも天気のせいで人出が少なかったからでしょう。山女子クラブでは第2回実地講習から恒例としているランチタイムのスープと食後のコーヒー&ティータイムが毎回好評です。今回は天気次第では中止も想定していましたがこれも予定通りクリア。みなさんによろこんでいただけてスタッフとしても山の楽しみの一端を知っていただけてとっても満足です。フリーズドライスープを提供していただいているアスザックフーズさんや大量のお湯を沸かすのに便利な大きめのコッフェル(鍋)や今日レンタルしているコンパスなどで協力していただいているエバニューさんにも感謝は尽きません。

城山に無事到着。EVERNEWのセラミックコートシリーズのコッヘルでお湯を沸かしてスープを入れました。

お湯を注ぐだけですぐ出来上がるアスザックフーズのフリーズドライスープは毎回好評です。

天気に恵まれるという点において山女子クラブは今のところ全勝です。予報が雨でも降らないのは奇跡的!?

さて後半戦のスタート。もう人に頼ることも少なくなり、各自で課題に取り組みます。

ゆっくり休んで心も体もリフレッシュしたところで山座同定の説明をもう一度ゆっくりと。山の山頂などにいて自分の位置を明確に把握しているとき、四方に見える山々が地図上のどれなのか見極める。「ねえねえ、あの山はなんていうの?」というとき地図とコンパスで調べる方法で、これこそ山座同定という名前の由来です。それを応用して自分が進むべき進路を地形図から実際の地形に当てはめて、分かれ道での判断の一助にしたり、自分の位置を見失ったとき、地図上の特徴的な地形や人工物などを視界の中から見つけて座標を割り出すなど、応用の範囲は広いのです。それも今回の実地講習ではある程度知っていただけたのではないでしょうか。
城山の出発前に元気一杯で記念の集合写真を撮ってコースの後半へ。ここからは2人ずつ交代で標柱をさがしてみんなをガイドするという練習です。「えぇー!?」といいながらも、みなさん順にトライしていました。

ヤマボウシが満開。つい足を止めて近付きたくなります。

アシスタントとして山女子クラブに加入。乙女なかおるさん。実は徒歩で地元熊本まで支援に行く信念のヒト。

ところどころで見かけました。淡い色とランプシェードのように吊り下がった形がかわいいホタルブクロ。

おどろくほど空いてた高尾山山頂。前列右端の蓮実クレアさんはAV女優ですが山仙人を追い抜く健脚山女子。

さあもう一息、あとは下るだけです。稲荷山から八王子の街が見えました。頼りなげな顔の人はもういませんね。

5年前に完成した高層マンションがランドマークになる八王子駅方向。

高尾山頂に到着してみると、いつもなら日曜日といえば満員の頂上広場が驚くほど空いていて記念写真も余裕で撮影できました。最後まで地図とコンパスを手放すことなくロープウェーの山麓駅に到着した時には、誰からともなく「やったー」と喜びのガッツポーズが出るほどの達成感。ほんとうに充実した実地講習でした。

お稲荷さまの祠に見送られて最後の下りへ。

この階段を下りきったところがロープウエーの清滝駅前でした。

 

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